ニセコビジネスモデル

世界屈指のパウダースノーを持つニセコ!冬期期間は世界各地からスキーヤーが集まり、スノーリゾートとして富裕層が集まる場所。

そんなニセコはなんと、6年連続地価上昇率日本一。

世界には、富裕層から愛され続けるリゾート地がたくさんあるけれど、ニセコもそのひとつ。土地をご所有されているオーナー様は外国人の投資家や富裕層の方が圧倒的に多い。

ニセコ別荘の魅力はなんといっても、自由度が高い=富裕層向けに組み込まれた体制にあると思う。

通常、国内の別荘地といえば管理下におかれているにも関わらず、建物の維持をしてもらえるわけでなく貸出や民泊に協力的なわけでもない。むしろ、殆どの別荘地が貸出や民泊はNG!

そうなるとどういったことが起きるかというとオーナーは建物維持が難しくなる。

河口湖や軽井沢などの別荘地には、居住地としてお住まいの方もいらっしゃるだろうから、管理体制によって環境が守られている、との考えもあるかもしれないが、別荘として利用する場合、初めは週に一度、月に一度通っていたオーナーも時が経つにつれ半年に一度、1年に一度…となれば、建物の維持が難しくなる。当然、建物は使わなければ劣化していく。これが空き家発生の原因にもなっていくわけである。

木造建築は常に呼吸をしているので、窓を開けて空気を入れ替えしてあげなければいけない。一番は「人が住むこと」だ。

河口湖(山梨県)近辺の別荘地を下見に行った時も、それが原因であろう残念な姿が目に余った。おそらく、管理体制(貸出が出来ないが故にオーナーは維持ができなくなる)が原因にあるのでは?と思ってしまう。

その点、ニセコの別荘地は「投資」というビジネスモデルで外国人の富裕層をターゲットにしてきたので、成功型といえるだろう。

世界的なパンデミックが続き、観光業界は苦境に立たされる中、ニセコでは外資系ホテルやコンドミニアムの建設ラッシュ!

2020年はハイアットグループの最上級パークハイアット、リッツ・カールトン・リザーブ、続いて、2023年にはアマン・ニセコの開業。

世界の富裕層が目を向けるリゾートの「投資対象」は、実に長期思考である。

2030年に、開通される(この新幹線延伸の工事のため、冬場はコンクリートの供給が週2回に割り振りされ、スケジュール調整が大変であった!)北海道新幹線で、利便性も良くなり

更に投資対象として世界から注目が集まるのでは!

Niseko Villa K邸

現在建築中の1,000平米の大型別荘、1階の窓枠(フレーム)木サッシの施工が8月に無事に完了!9月からは、2階以降の木サッシ取り付けとガラスの取り付け施工に入ります。

木サッシは、断熱性があり結露しにくいです。アルミサッシでは、内部に断熱材を入れても結露してしまうんです。

木材はクオーターパイン材、こちらは南米のアルゼンチン産(北海道に似た気候なんですね!)のものを採用。

一か所の窓枠に総勢8人がかりの作業だった模様(重い!!)見事な仕上がりでした!

木材も美しいことながら、施工も素晴らしい。さすがです♪

こちらのメーカーさんは、南米アルゼンチンの山の木材を直購入し、自社製作されていることもあり、ウッドショック以前に材料をすべて押さえていただいていたので

ウッドショック(木材不足とそれによる価格の高騰)は回避です。

ちなみに外壁材は、フィンランド産の木材(エストニアの工場でサーモ処理化)を使用します。

木材不足は、コンテナ不足も大きな要因ですが、アメリカではコロナ禍の郊外への移住、それに伴う木材の過剰供給だったことからカナダ・アメリカ産の木材が不足し、日本に輸入されなくなったことから、日本では「ウッドショック」と騒がれ始め半年近く経つでしょうか。

(これについてはまた別記事で書きたいと思います)時期がこれば、また供給されますのでそんなに慌てる必要性もないと思うのですが(マスク不足も記憶に新しいです・・・)

問題は、それに伴う価格の上昇です。メーカーさんの話によると木材の価格上昇に伴い、一部材料は35%も価格が上昇しているそう。これは危険⚠ 木材と関係のない材料まで値上がりしてくるのでびっくりです。(コンテナ不足は大きいですが)

一般的に、モノは需要と供給のバランスですのでこんな時期にはモノは消費しない方が良いのでは・・

家づくりをご検討されている方は、もう少し様子を見たほうが良いかも知れません。

需要が殺到するから、パニックになるわけです。

業者さんも材料費が一時的に高騰した上、値切られればどこかを削らなければいけなくなるのです!

コンテナ不足は深刻です。石材、タイル、輸入家具なども価格上昇してしまうわけです。コロナ禍のパンデミックが原因で、世界の物流に打撃を与えただけでなく、ロックダウンによって生産工場がストップした国もあるわけです。

たとえば、別荘の床材に使用する大理石、原産地はトルコなんですが、加工工場はインド。

インドはロックダウンしていましたのでその間工場はストップ、国内の大手メーカーさんも仕入れがストップしているわけです。

(こちらの天然大理石は、国内で唯一所有している岐阜の石材メーカーさんで、現在品を押さえています!)

ウッドショックだけが日本では騒がれていますが、それに伴う便乗値上げやタイルや石材などはコンテナ不足によって一時価格高騰し、諸外国のロックダウンによって大手メーカーさんも仕入れがストップしている状態なのです。

ただし、一時的な値上げの材料や品薄状態ということもあるので、こういう時期には動かない方が良いでしょう。

今後の国際物流の動きはしっかり追っていきたいです。

さて、ニセコ個人別荘の建築は9月より内装施工に入ります。敷地300坪ですのでワンフロアで体育館並みの広さです。(バレーボールの試合が出来そう!)天井高で、5メートル近く。

名残惜しいスケルトンですが、いつまでもスケルトン状態でいるわけにはいかないですし、クライアントは今期はスキーにいらっしゃるでしょう!

その頃には、少しでもコロナが収束しているよう願うしかありません:)

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