マイホームの考え方

久しぶりにカナダに住む友人と朝からチャット。友人の住むトロントでは今年は雪が少ない模様です。湖に囲まれたトロントは本当に寒そうです。

寒さが苦手な私は住めないです。アートや文学が大好きな友人、ステイホームを楽しんでいるようでした♪

さて、先日とあるファッションコンサルタントの方の「ミニマリストの美しさ」という記事を目にしました。

〜ミニマリズムは「衣食住」すべてに通ずる〜

「持ち家にこだわらず、今の家族のスタイルに合った家を賃貸で転々とする。これが7年かけたわが家のスタイルです。」

こういう考えも素敵だな〜と思いました。

海外暮らしが長かった私も今は東京が拠点ですが、同じ場所にずっと住み続けるよりは柔軟に住まいを変えることや、多拠点での生活をすることが理想です。

マイホームの考え方

日本には「一生のマイホーム」という思考があり(どこかの業者のキャッチフレーズのよう)結婚するとマイホーム、「結婚をしたら家を買う」という考え方が一般的だったりもします。

ところがマイホームは夢があるはずなのに、「憧れのハウスメーカーで家を建てたのに失敗した」という話もよく聞きます。

いつだったか周りで、「工務店で賃貸併用住宅まで建てたのに返済がたいへん!生活費も削らなきゃ!」といった話も聞きました。

(食費や生活費を節約することが悪いわけではありません。)

賃貸併用で家賃が入ってきているにも関わらずその状態は、当初の収支計算が合っていなかったのでしょう。生活のスタイルを崩してまでの無理な計画はナンセンスです。

わたしたち設計事務所が建てる場合、そのようなことはありません。

「マイホームに関して」諸外国では、そのような考えはあまり聞きません。

自分たちそれぞれのライフスタイルを最重視し、それに100%のパッションを注ぎ込みます。

日本と社会保障制度も違えば、住環境に対する考え方がそもそも違うことも大きいのですが、彼らにとっては自分たちの「自由な暮らし」がいちばんなのです。

「マイホームを建てることに反対」というわけではないのですが、「家を建てる」「家を購入する」ということは、多くの方がその時点でのライフスタイルに合った家を選んでいるはずです。

しかしライフスタイルは、子どもの成長や自分の社会における環境の変化によって当然変わってくるものです。

それによって住空間も変化していかなければ、満足できるライフスタイルであるとはいえないと思います。

また、賃貸併用住宅を(店舗併用然り)工務店で建てる場合、収支計算など誰も責任をもってくれません。

私たち設計事務所は、5年後、10年後も視野に入れた工夫や、変化ができるような構造上の細工を考えます。

ライフスタイルを考える

「一生のマイホーム」より、「ライフスタイルの充実度」がいちばん大切。

妥協せず、日々の生活を大切にして生活するスタイリストさんの姿に共感しました。

コロナ禍により、住居に対する考え方も変わっていき、より自由な考えも生まれてくると思います。

アイデアや新しい価値観は、自由な思考から生まれると考えます。

「理想の住まい」は、決して妥協せず、つきつめて経験が積まれることによって見つけることができると思います。

理想の環境で、自分たちに合ったライフスタイル、「いろいろ住んでみて」はじめて理想の住まいに出会えるかもしれません。

もちろん、私たち設計事務所が提案できることがあるはずですが、「理想の住まい」は必ずお客様の心の中にあります。

冒頭のファッションコンサルタントの方、「世の中の常識を打ち破り革新的な美しさを求めて、その美しさを装いのご提案に生かしていきたい」と書かれていますが、とても興味深いです。

ファッションの世界もまた奥深いですね!

「洗練」を極められている職業の方は、憧れでもあります。

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