「家を建てる」vol.1 住宅設計のこと

 

3月おわり…。卒業シーズン🌸

東京は桜が満開。満開の桜も美しいけど、風を舞う桜の花びらも情緒ありますね。

新しい門出「羽ばたいていく人のようだな~」とつい目で追ってしまいます。

「住宅設計」への想い。

さて、今回から『住宅設計』について書きたいと思います。

商業施設や分譲マンション、オーナー賃貸マンションなどの集合住宅、比較的規模感のあるRC建築物の設計を多くしていますが、(実は…) お施主様とつくる『住宅設計』には熱い思い入れがあるんです。

『住宅』の設計は、一つひとつ丁寧にお施主様とつくりあげていくもの。『建築』というひとつのカテゴリーの中で、『住宅』は最も人々の生活に影響するものです。

『いちばん長く過ごす場所』でリラックスできる場所でもあり、家族や個人がクリエイティブに過ごす空間。

ライフスタイルの優先度は人によって違い空間はその人のライフスタイルに影響を与えていくものなので…。お施主様と想いや理想を共有しながら、丁寧につくりあげていくことを大切にしています。

近年、「住宅」におけるリノベーションの需要があるのも、平均的なユニットではなく自分の生き方や理想のスタイルを追求する人たちが増えているからかもしれません。

うちの事務所の場合、住宅設計の規模として、建築費用5千万くらい~数億規模の設計をしています。建築コストは、建築する敷地(土地)の大きさや形、場所によって、そしてもちろんデザインや建材、マテリアルによっても変わります。参考になるかはわかりませんが、何かひとつでもイメージのプラスにしていただければ嬉しいです。

依頼に来られるお客様の中には、他の事務所や住宅メーカーのプランがお気に召さず、一からリスタートされる方、敷地のご相談やアドバイスはもちろん、セカンドオピニオンを求めに来られる方も多い。その中には、単純にアイデアや設計力が足りないものもあれば、(信じられないけど)ずさんな工事の内容をお聞きする場合もあります。

多くの方にとって『住宅設計』は大きなお金が関わる、もしかしたら一生に一度のことかもしれない。

何よりもその後のライフスタイルを左右する大切な住空間だから…。妥協なく、そして失敗に終わった、なんてことがあって欲しくない…。

ですので何かひとつでも参考にしていただければ幸いです。

マイホーム~敷地さがしから~

多くの方が、『家を建てよう!』と計画した時に、敷地探しからスタートされるでしょう。(これから敷地をご検討される方もいれば、既に土地をご所有の方もいらっしゃるかもしれません。)

住宅に限らず、敷地に対して建築物を建てる場合は、いろいろなルールがあります。

都市計画法で定められたルール、建築基準法上のルール、諸々あります。また、ご存知の方が多いかも知れませんが、敷地に対して建蔽率、容積率も守らなければいけません。

平坦地の正方形の土地に、必ずしもご自身が建てたいプランが入る、とは限りません。前面道路が北側にあるのか、南側にあるのかだけでも、建てられるものは変わってきます

また、条件が良くないとされる土地であっても、その敷地に合ったベストな設計を考えるのがプロの仕事です。(ハウスメーカーや工務店で「建築を断られた」…というような話しも耳にしますが、ハウスメーカーはあくまでも自社で規格されたものを販売するイメージなのでそのようなケースもあるでしょう。) がっかりされることは何もありません。

可能であれば、敷地を選ぶ段階から建築のプロである設計者と建築のイメージを共有しつつさがせると良いのでしょうけど、多くのプロジェクトを抱えている事務所だとなかなかむずかしいかもしれません…。

土地選びは、大事な過程だと思います。ライフスタイルの優先順位や住宅に求める理想を追求し、妥協なく選びたいところです。熱く語ると止まらなくなるので… ひとまず設計フローに進みます。

設計フロー

住宅設計の場合、どの設計事務所さんに依頼されても同じような流れになると思います。

1.敷地調査

2.打ち合わせ

3.平面プランを建築家と打ち合わせ←ここでしっかりと時間をかけてイメージを共有します。

次回、設計のフローを詳しくお話ししていきます。中途半端になってしまいましたが、最後までお読みくださりありがとうございます♡

 

〜うちの事務所からもひとりスタッフが卒業🌸〜

3月は、現在設計中の住宅のパースを制作。全体的なボリュームと立体的なファサードの確認をするために3dパースをつくりました。

このパースによって、全方向からの建物の見え方や窓の高さなどをチェックできます。また、光の入り方や(東から西へと、太陽の動きによる)影の伸び方なども確認することができます。

 

(個人邸なので、完成図はお見せできないのですが途中段階のパースを参考にまで…)

 

 

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