理想の土地探し 家づくり(土地探し編)

9月も終盤ですね!あっという間の月日です。祝日20日は土地の視察で山梨に行ってきました。河口湖は都内から1時間半ほどでさっと往復できる感覚ですが、今回は河口湖→甲府→都内へ、というタイトなスケジュール!翌日が平日なので、食事もせず温泉も入らず6時前に高速に乗ったのですが、、、

まさかの速攻大渋滞!!

下道走るわけにも行かないですし… 終わりの見えない渋滞。何とか談合坂SAまで2時間くらい。ラーメンを食べ「さて、ここからは順調に!」という期待は裏切られ、夜中の12時半に東京に無事到着。

長い道のりだった、、恐るべし中央自動車道です。6時間だと神戸から東京に帰ってこれる!よく考えれば連休だったので皆さん、温泉?ご旅行?? でも、この日はご飯を食べて夜9時頃出発していたらそのまま後ろ倒しになっていたと思います。

次回は、ワイナリー巡りと温泉で山梨をリベンジしたいです!

土地の視察

今回は、個人住宅と別荘の土地の視察で都内から山梨へ!建築家(設計者)が土地を見れば、専門家ですのでその場でアドバイスさせていただくことができます。毎回下見で遠方の計画地に出向くというわけではないですが、食事が美味しくて空気がきれいな場所は好んで出向きます!!(笑) (普段は住所と資料のみである程度の土地購入におけるアドバイスはさせていただいております。)

新築計画をされる場合、計画地に何でも好きなものを自由に建てて良いわけではないんですね。建物プランを入れるにあたり、色んな角度から法規や条例と照らし合わせます。「注文住宅を建てたい!」とご検討中の方は土地探しからスタートされることが多いと思います。この土地探しに苦労はつきもの!想い描いた土地に巡り合えるなんて、最高の伴侶と巡り合うより難しい!どこかで妥協しなければいけない。「何を優先順位に持ってくるか」何かを諦めるのではなく、視点を変えて新しく取り入れる! ことがポイントかな と思います。そして、たくさん出向いて「見る」ことが大切です。

今日はちょっと思い出したので…わたしの友人の土地探しの話を書いてみたいと思います。地目は宅地、整形地を前提に書きます。(要するに山林などではなく、住宅を建てるための土地。そして整形地とは、長方形や正方形の形が整った土地のことを言います。)

2年ほど前の話です。理想の土地に出逢うまで6年かけた友人のお話。(彼女は都立大徒歩3分の好立地、100平米超の素敵なマンションに会社負担半分以上で優雅にお住まいだったので、何不自由なくのんびり探されていたようです)

そんな彼女の条件が、

⭐︎人気の東急東横沿線(目黒区)  ⭐︎南側ひな壇 ⭐︎30坪以上 の土地(!)

不動産会社が毎回持ってくる情報は条件が伴っておらず、見もしなかったらしい(笑)たった3つの条件なのに(いや、これは見つからないかも…。) 彼女の理想に見合うものはなかなか現れなかったそう!
都内、特に彼女が検討していた東京都目黒区の場合、30坪以上の土地に出逢うのはなかなか難しいんです。相続や売りに出された土地を不動産業者が仕入れた場合、(以前にもすこし書きましたが)区画割りし販売にかけるので、なかなか30坪〜40坪以上の更地の土地に出逢えることは難しいです。当然、区画割して販売した方が業者は儲かるので。建売業者が仕入れた場合、都内の場合は土地代が高いので土地建物の総額が割に合わないんですね。

結局、6年越しに彼女が選んだ「幸運な土地」は、東横沿線からは外れたけれど同じ目黒区の敷地面積50坪近く!!なんと当時最優先だった東横沿線からは、外れました。でも色んなことを考慮し、環境も変わるけれど将来性や今後のライフスタイルを考えた上で、今の場所がとても良かった、とのこと◎

この話を彼女に聞いたときはすでに建築を始める頃。ですので後から聞いた話にはなりますが… この後、彼女は「建築」でも苦戦することに…。

彼女とは、稽古事のつながりで知り合ったご縁で、二人ともワインが大好き!ということで気が合い「いつか一緒に」と念願のディナーの日…。約束のレストランにわたしより一足早く着いた彼女。先にスパークリングワインを飲んでいる。(←真夏日でのどが渇いていたらしい!グラスの中はほぼ空でしたね。) 一緒にレストランで飲むと2本は空く友人。例の都立大の素敵なマンションに住んでいた頃は、上階に住んでいらっしゃった素敵なドクターご夫婦(ご年配の方だったそう) の家にお呼ばれし、初対面で深夜まで一緒にワインを飲むなかなかの強者(笑)ワイン好きに悪い人はいませんね!おもしろい友人です。

家づくりにおける「土地選び」

脱線しましたが、土地探しをする上で大切なこと。「自分の生活の景色に合う環境選び」「ライフワークに合う場所選び」を考えること。お子さんがいらっしゃる方は小さいうちは公園や遊べる環境を優先されるでしょう。成長と共に教育環境を重視されるかもしれません。ライフスタイルは常に変わっていくので10年後、20年後も加味した上での土地選びが大切です。

彼女のように優先順位を3つくらいに絞って探すと近道なのかな、と思います。その内のひとつが外れたとしても、また新しい発見がきっとあるかもしれない…

これらは「土地選び」におけるソフトな面でハード面から考えるとまだまだあります。建築的な法規の部分や条例、それによって(施主が)想像していたものが建たない、ということはよくあります。できるかぎり実現していくのが設計者の技量でもありますが。整形地でも、区画割り(3区画、5区画など)し販売された場合、1種低層地域で風致地区であれば、30坪でも間口がずいぶんと狭くなり、縦長の家になってしまいます。(隣地境界線から1m開けなければいけない、などの決まりです。これは地域によっても若干変わります。) また、場所によっても変わるでしょう。都内23区であれば整形地30坪だと大きい家が建つでしょうし、山梨だと中心部の甲府でも需要は少ないです。駐車スペース3台ほど必要とされるご家庭が多いので、50~70坪の土地が必要とされます。

家づくりを考える際、つい理想ばかり追いかけてしまいますが、先ずは立地や生活のスタイルから土地探しを考えると良いかもしれません。そのうえで「暮らしに合う家づくり」光や風、緑、自然を感じることのできる家づくりを考えていけると理想的です。「良い土地に巡り会うこと」と「良い設計者」にお願いすること、この2つは同じくらいとても大切です。

建築に於けるハード面、そして「目黒区の彼女のその後(建築編)」も機会があれば書いてみたいと思います。→最新の記事 家を建てる Vol.5 理想の住宅に住む も参考にしてみてください◎

 

 

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